番組制作と放送のルール
番組審議会議事録
このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2017年2月20日(月)開催 / 第602回番組審議会より
「日曜劇場A LIFE〜愛しき人〜」第3話 1月29日(日)放送分について
議題
(1)審議事項
1)「日曜劇場A LIFE〜愛しき人〜」第3話 1月29日(日)放送分について
2)その他
(2)報告事項
1)BPO放送倫理検証委員会が、「2016年の選挙をめぐるテレビ放送についての意見」を公表したことを報告した。政治的公平を求めた放送法第4条の番組編集準則については、法規範ではなく倫理規範であることを確認し、求められているのは量的公平ではなく、質的公平であるとしたうえで、今回の都知事選報道に放送倫理違反はないとしていることを報告。
(3)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
出席者(敬称略)
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 音好宏 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 佐藤智恵 田渕久美子 寺島実郎 中江有里 藤原帰一 (竹田委員、欠席) |
局側出席者
TBSテレビ
武田社長
佐々木常務
津村取締役
伊佐野編成局長
岩田報道局長
渡辺制作局長
十二制作局ドラマ制作部長
瀬戸口制作局ドラマ制作部「A LIFE」プロデューサー
藤田編成考査局長兼視聴者サービス部長
齊藤番組審議会事務局長
岩村番組審議会事務局担当局次長
委員の主な発言
◇これまでにない新しい、TBSならではの医療ドラマを打ち出したいというスタッフの意欲が伝わってきた。
◇オリジナル脚本というのが非常に大きなポイントで、そこに好感を持った。
キャラクター配置はちょっと盛り込みすぎという印象を最初は受けたが、ここまで見たところでは、それぞれのキャラクターのストーリーがきちんと描かれていくようで安心した。
◇「手術は準備が9割。怖いのは準備が足りないからだ」など、とてもいい台詞がある一方、人物の掘り下げが少し足りないという印象を受けた。
◇日曜劇場という枠を、重厚な人間ドラマの枠として継続していることは高く評価したいし、これからの継続も期待する。ただ、この作品については、主役をたてるために、男性の役がみな矮小化してしまっているのがもったいないと感じた。
◇シリアスな医療物として、描かれている人間の心理や医学界の抱えている問題のあぶり出しについて深みを感じない部分がある。リアルな、医療現場の抱えている課題などを、もう少し伝えてほしい。
◇自分の経験から言っても、浅野忠信や松山ケンイチのような医師はいて、リアリティがあった。周りの俳優がすごく際立っていると思った。
◇日曜劇場で木村拓哉主演という期待度が非常に高い中、あえて言うと、主人公の内面がよく分からない。彼をヒーローにすればするほど人間性が見えなくなってきてモヤモヤする部分がある。難解な医療用語をテロップで説明するのはとてもよいと思う。
◇手術シーンがその典型だが、非常に丁寧に作っているドラマだと思った。
◇ドラマとしての基本ファクターをすべて兼ね備え、充足させているという点で成功している作品だと思う。最終回に向けて竹内結子演じる女性医師の運命がどうなるのかと思っている視聴者の心理を心憎いほどうまく引きつけている。
(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)