2007年12月06日
TBS総務局 広報IRセンター

12月5日午後3時から、井上社長による定例記者会見が放送センター20階にある役員大会議室で開かれました。概要は以下のとおりです。

<07年総括と来年への抱負>

 今年は4月に楽天が一方的にTBS株を買い増す意向を表明したため、株主総会では委任状争奪戦まで経験し、大変な年だった。経営陣だけではなく、職員やJNN加盟社が結束し、スポンサーや株主の皆様からは温かいご支援もいただき、乗り切ることができた。その点は本当に嬉しいことだったが、根本的な解決には至っていないので、なるべく早い時期に解決したいと思っている。
 本業の方だが、GP帯2位だった去年と比較して、視聴率は非常に厳しい。最終的には、放送局の目的は良質の番組やコンテンツを視聴者や社会に提供し、企業価値を高めていくことが視聴率向上への最善の策だと考えている。その意味で、夏の世界陸上大阪大会や、この秋3夜に亘ってゴールデン帯を中心に放送した「いのちの輝き」キャンペーンの成功は、単に視聴率や営業面だけではなく、企業価値を高める上でも大きな意味があったと思う。
 その一方で、TBSはこの一年、いくつかの放送上の不適切な問題が起きて、厳しいご指摘ご批判をいただいた。『朝ズバッ!』の不二家問題で、BPOの放送倫理検証委員会の見解として「番組はもっとちゃんとつくるべきだ」というご指摘をいただいたことは、放送人として非常に恥ずかしく思っている。現在、情報系番組を中心に、BPOの「見解」に沿った番組改革、組織改革を進めているところだ。
 来年も大きな目標を掲げて進んで行きたいと思うが、その意味で、1月末に竣工予定の赤坂再開発で誕生するTBSの新しいエリア「赤坂サカス」を最大の目玉とし、このエリアを使って、様々な放送関連のイベントを行っていく。BLITZ、ACTシアターという2つの事業拠点を核に、新しい文化を発信して若い人に赤坂に集まっていただければと思っている。また、まもなくBizタワーに入る40店舗も公表されることになっており、皆さんに楽しんでもらえる場所になるようにしていきたい。
 広告の動きがテレビに限らず非常に不透明になっている。どういう状況で起きているのか、転換点にきているのかなど、慎重に見極めなければならない。国会審議中の放送法改正も大きな話題。放送業のおかれている立場が来年はかなり速いスピードで変わっていくのではないかと思っている。私たちTBSも、公共的な役割や責任を十分認識しつつ、メディア企業としてブランド力を向上させながら、世の中の動き敏感に反応し適切な対応をする局になっていきたい。

<編成関連>

 視聴率動向は大変厳しい状況だ。要因は連続ドラマが全体的に悪いこと。過去のドラマの傾向に頼っていないか、なぜ支持を得られなくなっているのかなどの分析をし、今後のドラマ創りに対応してもらいたい。元気を出してやってもらいたいと思っている。
 年末年始については『日本レコード大賞』が12月30日、大晦日は『K1・ダイナマイト』、1日は『スポーツマンNo.1決定戦』、3日には昨年好評だった「古代文明シリーズ」第2弾として、『超歴史ミステリー・古代ローマ大冒険』を編成する。これらをテコとして第4四半期をがんばりたい。

<事業、デジタル関連>

 11月3日から公開した「恋空」が好調。12月3日現在、公開30日で動員が242万人、興行収入29億6千万円を記録、40億円も狙える大ヒットとなった。正月興行までロングランする予定。
 地上デジタル対応受信機は、この10月末に2,717万台に達し、年明けには3千万台に達するものと見込まれている。来年は8月に北京オリンピックが開催されることもあり、受信機普及に拍車がかかるものと期待しているが、日本には1億台以上のテレビ受信機があると言われており、まだまだ楽観できる状況にない。また一般の方にはなかなか2011年にアナログ放送が終了するということが浸透していないようだ。そのあたりをもう少しPRしていかなければと思っている。

<TBS R&C> 余田社長

 聴取率調査の結果は2001年8月以来、38期6年4ヶ月連続首位を達成。全局セットインユースは前回から0.1、前年同時期から0.5上がって7.7となった。ラジオトータルとして回復基調ではないかと思っている。大沢悠里さん、森本毅郎さん、永六輔さんなどワイド番組が健闘、また調査期間中はナイター、クライマックスシリーズもあったが、好調だった。特徴として、土日が顕著に数字を伸ばしている。
小沢昭一さんが、TBSラジオ「小沢昭一の小沢昭一的こころ・・・」で35年にわたり中高年へ励ましのメッセージを送りつづけたという理由で菊池寛賞を受賞した。CM制作でも「消費者のためになった広告コンクール」で銀賞2つと銅賞を受賞した。
中間決算は、収入面ではタイム、スポット共に大変厳しい状況だったが、放送外収入の伸びにより、前年度と比較して増収増益となった。
 OTTAVAは非常に好評。11月のダウンロード数が25万と伸びている。年末は日比谷公園で開催されるイルミネーションイベント「TOKYO FANTASIA」で、会場BGM選曲を担うほか、このイベントを楽しむための音楽番組を放送。放送前に曲をダウンロードしていただくという業界初の試みも行う。

以上