TBSは地球規模の環境保全のため、ニュージーランドの風力発電プロジェクトへの参加を決定しました。
これは、先にTBSが発表した、企業としての環境保護活動の一環です。
TBSが世界的環境認証制度「ゴールド・スタンダード」 クレジット取得日本第一号
今後TBSは、地球規模での環境保全の為に、途上国を中心とした温室効果ガス削減プロジェクトを支援していくが、取り組みの第一号が決まった。
現在、温室効果ガス削減プロジェクトは世界各地で数多く行われているが、TBSが取り組むのはWWF(世界自然保護基金)などの国際的環境NGOが支持する質の高いプロジェクトで「ゴールド・スタンダード」と呼ばれるもの。
主にアジア・アフリカなどの地域で再生可能エネルギーや省エネプロジェクトなど、現地の人々の生活に役立つプロジェクトだけが対象となる。
今回、TBSが海外との取り組みをスタートさせるに当たりWWFが推奨する「ゴールド・スタンダード」プロジェクトを検討し、農業国ニュージーランドで初めて行われる大型風力発電プロジェクトからのクレジットを取得することになった。
数多いプロジェクトの中には「質の高さや持続的発展性という観点からみると、本当に役立つものばかりではない」という現状を踏まえ、TBSは新しく生まれた世界的認証制度「ゴールド・スタンダード」の下で、環境活動としての新たな第一歩を踏み出す。
因みに『ゴールド・スタンダード』クレジット取得はTBSが日本企業で第一号となる。
また、この風力発電はイギリスの放送局BskyBからもサポートされており、既に08年からの京都議定書第一約束期間に先行して、高いレベルでの風力 発電プロジェクトが始まっている。
TBSでは、この後にアジア・アフリカ地域など、途上国でのプロジェクト支援を予定しているが、まず、スタートすることの意義を考え、現時点で、堅実で質が高く、実効性の有るニュージーランドの「ゴールド・スタンダード」プロジェクトからサポートする事にした。
なお、来年以降も温室効果ガス削減への努力をしていく為に、WWFジャパンの気候変動チームや環境専門家と具体的プランを協議中。
《ニュージーランド風力発電プロジェクトの概要》
- 所在地
- ・NZ北島のマナワツ渓谷の北にある「Te Apitiウインドファーム」
- 発電量
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・タービン55機(1機1.65MW 全部で平均的な45,000世帯分相当)
・実績平均で最大容量の45%の好成績で稼動(国際平均は30%)
- 効果
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・再生可能エネルギーの提供
・発電の多角化
・温室効果ガスの発生削減
- TBSの購入量
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・二酸化炭素2,000トン相当分
この購入量はTBS放送センターの年間排出量、約3万4,000トンの約6%となる。
これに今後のアジア・アフリカ地域のプロジェクト支援を含め、TBSとしての温室効果ガス削減対策でマイナス6%の目標からの上積みを目指す。
<参考>
- ゴールド・スタンダードとは何か?
- 温暖化防止のための国際条約である京都議定書では、先進国各国が、温室効果ガスの削減についての数値目標をそれぞれ負っています。
その京都議定書の中で導入された「京都メカニズム」と呼ばれる仕組みのうち、「クリーン開発メカニズム(CDM)」と「共同実施(JI)」は、先進国が他の先進国/途上国で温室効果ガス削減プロジェクトを行い、そこで達成された削減量を「削減クレジット」として、自国の目標達成のために使うことをできるようにする仕組みです。
ゴールド・スタンダードは、このCDM・JI で行われるプロジェクトの「質」について、環境NGO が開発した評価基準です。通常、CDM・JI のプロジェクトとして登録されるためには、国連での基準に基づいた審査が必要ですが、ゴールド・スタンダードは、より高い質を求めるプロジェクト実施者向けに、追加の基準を考案したものです。
この評価基準を達成したプロジェクトはゴールド・スタンダード・プロジェクトとして認証され、そこで発生する削減クレジットは、ゴールド・スタンダード・クレジットとして取引されます。言ってみれば、CDM・JI のプロジェクトに関するエコ・ラベルのようなものです。
- なぜゴールド・スタンダードが必要なのか?
- CDM やJI は、もともと、他国で削減プロジェクトを実施するほうが、自国で削減を実施するよりも安くできるからという理由で導入された仕組みです。
CDM・JI プロジェクトとして登録されるために、通常必要とされる国連の審査の基準をクリアしたとしても、プロジェクトが行われる地域で、自然環境やそこに住む人々の社会環境に対して、悪影響が出ないとは限りません。
そこで、世界の環境NGO が、質の良いプロジェクト(つまり、きちんとした温暖化防止につながり、地域の自然環境や人々によい影響を与え、持続可能な発展に貢献するもの)であるためにはどんな条件が必要かを考え、既存の審査プロセス以上になるべく負担がかからない形で作り上げたのが、ゴールド・スタンダードです。
- どんなプロジェクトが認証されるのか?
- ゴールド・スタンダードの認証基準には、3つのスクリーン(審査)があります。1つ目は、「プロジェクトのタイプ」で、認められるプロジェクトの種類がリスト化されています。2つ目は、「追加性」に関するスクリーンで、そのプロジェクトが、本当にちゃんとした温室効果ガス削減につながるのかどうかを通常より厳しく検証します。そして3つ目のスクリーンが「持続可能性」で、地域の自然環境への影響や、地域の人々との話し合いをきちんと行ったかなどをチェックします。
ゴールド・スタンダードとしてすでに認められているプロジェクトには、ニュージーランドでの風力発電、南アフリカバイオマス発電/太陽熱温水器や効率の良い蛍光灯でのエネルギー効率改善/メタンガス発電、そして、インドでの家庭用バイオガス発電などのプロジェクトがあり、いずれも、単なる温室効果ガス削減以上の利益をもたらすことを特徴としています。
最近では、ゴールド・スタンダードからのクレジットを使用して、ドイツでのFIFA ワールド・カップ・サッカーに伴うCO2 排出量がオフセットされました。
- WWFもゴールド・スタンダードを支持しています
- WWF(世界自然保護基金)は、地球温暖化を含む6つの環境分野で活動を行っている国際的な環境NGO です。ゴールド・スタンダードは、WWFのイニシアチブによって開発され、世界の約40 の環境NGO から支持されています。
(くわしくは、WWFジャパン・ウェブサイトへ
http://www.wwf.or.jp/activity/climate/kyoto/goldstnd.htm)