2月23日(水)、午後3時からTBS放送センターの役員大会議室において、井上社長の定例記者会見が行われました。概要は以下のとおりです。
◇フジテレビとライブドアの動きについて
フジテレビがニッポン放送をTOBすると知って、思い切った提案をするものだと思い、放送業界もそういう時代なのかとの感想を持ったが、その後のライブドアの展開には驚いている。
米国では、製品を売って商売することから、企業そのものを売って利益を出すという考え方があった。今、日本にも、企業そのものが財物として取引される、あるいは取引しようという経営理念を持つ人達が生まれて来たのかなと思っている。フジテレビとライブドアの株の争いはそういうことではないかという気がする。戦後資本主義のひとつの転換点が図らずも現われたのかなと思う。それが我々の業界で起きたことには非常に驚いている。
◇NHKの“世界遺産”の放送について
私どもの「世界遺産」と同じタイトルでNHKが番組放送を始めるそうだが、私としては遺憾に思っている。この2月4日付でNHKの編成局長に宛て、正式に抗議文を出した。
内容は『国民の受信料収入をベースとし、豊富な財政基盤を持つ公共放送がTBSがさまざまな努力をし、コンテンツ価値を高めた分野にフリーライドの形で参入することは、昨今問題とされるNHKの肥大化を如実に示すもので、民間放送との健全なバランスの上に立つ日本の放送制度を損ねることにつながりかねないと強く危惧している。民間放送の業務領域を侵すことのない、節度ある番組編成を心がけるよう要望したい』というものだ。
先方からは「バッティングしない内容にする」との釈明をいただいているが私どもとしては釈然としないものがある。
◇年金制度の改訂について
TBSの現行制度では、計算上、OBの方から預かった原資188億円をもとにお支払いする年金は400億円を超えることになる。それだけTBSの年金はいいものであった。しかし、この年金制度を維持していくために毎年、かなりの持ち出しがある。当初、株式の信託があって補填していたが株価の変動にともなってアンバランスになり企業経営の立場からすると不安定で経営がやりにくい。ということで思い切って制度改訂をお願いすることにした。OBの方々には生活設計を変えなければならなくなることでご迷惑をお掛けするが、企業経営の根幹に立ち返って考えれば、企業が存続しければどうにもならないわけだから、大変苦しいことだがOBの方々にもお願いすることにした。
新しい制度でも188億円を総額約370億円から約380億円をお支払いすることになると聞いている。
現役の従業員には401K「確定拠出年金制度」という自己責任型で運用してもらう年金制度を導入することで合意をもらっている。現役とOBの方々、両方のバランスを取ろうと考えてお願いすることにした。残念ながら、まだ、ご納得いただけない方々もいらっしゃる。
◇4月編成について
長年の弱点であった、朝と昼の番組を何とかしたいと思っている。
朝の「みのもんたの朝ズバッ!」は、みのもんたさんの出演で、私は期待できると思っているし、ネットワーク各局も非常に期待している。昼の「きょう発プラス!」は、今の放送している「インサイト」が徐々に上がってきているところなので、もう一息がんばってもらいたい。夕方、5時台の新番組「イブニング・ファイブ」は三雲孝江さんとラサール石井さんで安定した番組運びができると思っている。
土曜の夜8時「島田検定!国民的潜在能力テスト」は島田紳助さんの司会でもう少しよくなると楽しみにしている。
プロ野球編成だが、我々としてはとにかく盛り上げ、一生懸命やろうと思っている。放送カードは最終確定していないようだが、22本から23本と聞いている。交流試合は楽天対巨人の第1戦と第2戦を放送する予定だ。
横浜ベイスターズについては、石橋貴明さんにエグゼクティブ・アドバイザーをお願いした。また、きめの細かいファンサービスと、どれだけファンを広げていくか、どれだけ球場に来ていただくか、選手諸君にも協力してもらうようお願いしている。
◇ラジオのプロ野球編成について (TBS R&C 清水社長)
基本的には巨人戦を中心に、ほぼ全ての曜日で中継する。午後5時開始のナイターも5時から試合終了まで中継する。
以上